第70回 名古屋大学防災アカデミー 2011年6月6日(月) 於:環境総合館レクチャーホール

 

東北地方太平洋沖地震による
津波災害とこれからの備え

富 田 孝 史

港湾空港技術研究所

アジア・太平洋沿岸防災研究センター 上席研究官
 

講師紹介

6月6日の防災アカデミーは、港湾空港技術研究所 アジア・太平洋沿岸防災研究センター上席研究官の富田孝史氏をお招きして開催いたします。

富田さんは、津波防災分野で活躍されているの中心的な研究者の一人で我が国だけでなくアジア諸国やチリなど国際的にも津波防災の指導的な役割を果たされています。先般の東日本大震災による津波災害とその対策についても中心的に活躍されています。

今回の防災アカデミーでは、津波被害とその対応について、大変貴重なお話をいただけると思います。ぜひ、多くの方に聴講していただきたいと思います。

講演のようす

会場の様子 富田氏による講演
会場内は満席となりました。 ロビーにも会場内の様子を中継をしました。
参加者は162名でした。

参加者の感想

今回の講演者である富田孝史先生の講演は,これまでにも拝聴させて頂きました.私自身も,海岸工学を専攻しておりますが,3月に発生した東北太平洋沖地震津波はこれまでの認識を改めさせるものでありました.富田先生が所属する港湾空港技術研究所では,津波発生当初より様々な調査をしておられ,今回そのお話をお聞きすることができると思い,本講演を心待ちにしておりました.

本講演では,実際に津波が襲来したときの動画や写真を交えて被災状況を説明して頂き,改めて津波の強大さを感じました.また,津波発生から3ヶ月程度しか経っていないにも関わらず,護岸の被災状況や浸水域,遡上高,浸水高など様々な調査が実施されており,対応の迅速さには目を見張るものがありました.調査が進むに連れ,津波による,被災の様子が明らかとなり,今回震災の影響を痛感致しました.

東海地方では,東海・東南海・南海三連動型地震の発生が危惧されておりますが,今後は,今回の津波調査結果をもとにより有効な防災対策が講じられることができればと感じました.

工学研究科 社会基盤工学専攻 M2

鈴木一輝