第65回 名古屋大学防災アカデミー 2010年12月2日(木) 於:環境総合館レクチャーホール

 

1960年と2010年のチリ沖地震津波について

今 村 文 彦

(東北大学大学院工学研究科附属災害制御研究センター長教授)

講師紹介

第65回防災アカデミーは「1960年と2010年のチリ沖地震津波について」と題して、東北大学大学院工学研究科附属災害制御センターの今村文彦教授にご講演いただきます。

1960年チリ沖地震は過去最大級の地震であり、それにより発生した津波は日本を始め環太平洋諸国に影響し、多大な被害が生じました。この災害により、その後の国際連携のあり方や津波研究、防災対応が大きく変わりました。

あれから半世紀を迎えた今年、ほぼ同じ地域でMw8.8の巨大地震が発生しました。なぜ、わずか50年の間で地震・津波が発生したのか、どのような被害が起きたのか、ご紹介いただきます。

津波防災のあり方を総合的に検証されてきた今村先生による、貴重なお話を伺うことができると思います。是非、多くの方に聴講いただきたいと思います。

講演のようす

会場内の様子 講演される今村先生
質疑応答も活発に行われました 会場は121名の参加者で満席となりました

参加者の感想

今村先生のご講演は日ごろよく拝聴しています。今回のご講演は、2010年の分も含めた「チリ地震による津波」がテーマとなっており、最新の技術を用いたシミュレーション結果、その結果をもとに深い考察をされていて、海岸工学を専門とする自分にとって、大変興味深いものでした。また、住民の避難行動に関する各種考察と今後の課題が明確に示されており、一住民としても長く続く津波災害の恐ろしさを痛感することが出来ました。

高等研究院 特任准教授 中村友昭