名古屋大学防災アカデミー

第35回 「強く安全な建物をどう造るか −技術開発の検証としての役目を果たす構造実験ー」

講師: 中島 正愛 (京都大学防災研究所教授/防災科学技術研究所E-ディフェンス)
場所: 環境総合館1階 レクチャーホール
日時: 2007年12月7日(金)18:00-19:30



92名の聴衆が集まりました。

京都大学・中島正愛教授(防災科研兵庫耐震工学研究センター長兼務)。

振動台実験の成果が動画を用いて詳しく解説されました。
写真撮影:稲吉直子

セミナーに参加しての感想

 建築関係の仕事をしているため、お客さんから防災に関する質問をされることが 多いので、勉強しています。一般の人向け防災の講習会があると聞き、興味半分 で参加してみました。
 最初は、“なぜ、大規模な実験施設が必要なのか?”について話をして頂きまし た。私は今まで、これだけ技術が進歩しているのだから、解析すればある程度の事 は分かるのではないかと思っていました。そして、実験結果と解析の結果が同じに なることに対して、当たり前の事と思っていました。しかし、それが大きな勘違い であることを思い知らされました。そして、ただ実験しているだけではないことに も驚かされました。
 検証する建物は壊さなければならないが、実験をする施設に損傷を与えてはいけ ないという制限。当たり前の事なのですが、とても難しいことだと思いました。
 後半は、実験の様子を動画で見せて頂きました。想像していたものの、実際に映 像で見ると迫力があるし、改めて恐いと感じました。木造住宅の映像では、補強し ていない建物が、あっけなく壊れてしまうこと、高層建物の映像では、家具がおも ちゃのように走り回っていることなどに、ショックを受けました。
 これからも、いろんな実験をしてもらい、情報を公開して欲しいです。
大原 さとみ(愛知県豊田市在住)

名古屋大学防災アカデミーのページに戻る   災害対策室ホームページに戻る